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こすもなうと

秒速を、観た。

 

日常をよくもここまで美しく描き上げたものだなと。

新海誠の変態じみた「執着心への執着」みたいな。叶わなかったものへの執着。を、これでもかってくらい美しく描きあげる。一部、これを見て気持ち悪いと感じる人がいるみたいだけど、

理解できない人には貴樹はただの未練タラタラ懐古ストーカーで、

心の中に貴樹がいる人にはえらい心地よい自傷映画になるんだろうね。わたしは心に貴樹がいるから死ぬほど心地よい破滅感を味わえたよ。あと小説読んでから観たからすごい分かりやすかった。

 

だからラストシーンですごいびっくりした。あの踏切が開く前と後とでは、もうそこには天と地ほどの違いがあるとおもうんだけど。でも、答えがそっちでよかった。あかりにたどり着いちゃったらダメ。月はこちら側から見てるとすごく明るく黄金に輝いてるけど、月側に行ってみればそこは暗くてぼこぼこで光り輝くとこなんていっこも無いんだ。あかりは踏切の向こうに居なくてよかった。

 

心に貴樹がいる私は池袋に行くとそれこそ改札や雑居ビル街や公園にあの頃の欠片を探しちゃうけど、山崎まさよしも歌ってる通りそんなとこにいるはずもないし二度と触れられなくていい。現実を生きるために、ガラクタだけどときどき取り出す自分にとってのたからものみたいなものでいい

 

ところで、舞台が小田急沿線東京・栃木・種子島と、わたしの思い出の地オンパレードなんだけど、ここが一番すごくね?